救急医療体制

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【三ヶ日町・浜松市の協定 救急業務】
 浜松市の救急医療体制が整備される前提には、昭和四十四年五月に開通予定とされた東名高速道路の救急業務問題があった。交通事故対応はインターチェンジの所在地の地方自治体で、人口三万以上のところは常設消防隊を置き、救急業務を行うものであった。浜松インターの西隣に位置し、三ヶ日インターをかかえる引佐郡三ヶ日町は人口が少なく、財政的理由から常設消防隊の設置は不可能であったので、三ヶ日町と浜松市は協定を結び、浜松市は三ヶ日町内の救急業務と併せて東名高速道路上の救急業務をも分担することになった。業務範囲は隣接インターの袋井市から愛知県豊川市に至るもので、東名高速道路では最長距離を守備範囲とすることになった。その拠点として浜松市東部消防署三ヶ日町救急派出所を三ヶ日町役場前に建築、昭和四十四年十二月二十一日救急業務がスタートした。救急隊員は消防士七名が二班に分かれ、二十四時間勤務で東名三ヶ日インター管内と町内の救急業務を担当するものである。