[保健所の業務]

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 浜松市が政令市となって保健所機能が県から市へ移管されたからといって、業務内容が変わるわけではなく、『保健所事業年報』には、環境衛生、食品衛生、病気の予防と防疫、母子保健、試験検査、食肉衛生検査等が主たる項目として挙げられている。このことが事務分掌の業務に対照するのは、昭和五十年度の『保健所事業年報』によれば、総務、環境衛生、食品衛生、保健予防、保健相談センター、試験検査、食肉衛生検査所の七課十一係である。昭和五十年度における業務はほぼ次の通りである。総務課の庶務係(保健所運営)、医務係(病院、診療所、助産所などの届け出、准看護婦などの免許事務、衛生統計、薬事)、環境衛生課の環境衛生係(旅館・理容・美容などの環境衛生、営業の手続きや免許の事務、産業廃棄物)、環境指導係(犬の登録や指導、不用犬回収、防疫薬剤)、食品衛生課の食品衛生係(飲食店などの営業手続き、食品衛生監視、調理師などの免許事務)、保健予防課の予防係(各種の予防接種、伝染病・結核・成人病予防、がん検診など)、保健相談センターの保健相談係(母子健康手帳の交付、妊産婦・乳幼児・栄養・精神・歯科などの相談)、保健婦室(健康相談・訪問指導など)、試験検査課の細菌検査係・化学検査係(食品や水などの検査)、食肉衛生検査所の検査係(と畜検査)ということになり、当局の意気込みとしては、より市民生活に密着したサービスを意図しているという。