[保健相談と検診活動]

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【保健相談】
 浜松市保健所は昭和四十九年四月以降、毎年行っている業務には移動保健所と称する活動がある。日頃検診を受ける機会が少ない市域周辺部において、乳幼児のフッ素塗布と歯科検診、主婦を対象に栄養士や保健婦による成人病予防や栄養指導、子供のしつけなどの家庭内の諸問題についての相談や精神衛生相談など、多岐にわたる保健相談の活動が日常的に継続されているのである。
 
【検診】
 昭和五十四年三月二十三日付、同年六月一日付の『静岡新聞』では、従来の結核検診と循環器検診に加えて、新たに肺がん検診が巡回住民検診に追加されたことを報じている。つまり肺がん検診が巡回住民検診と一体化し、県西部浜松医療センターとタイアップしている点が画期的であると紹介している。
 その後、昭和六十二年二月十一日付の『静岡新聞』は、更新した結核・肺がん住民検診車を紹介している。事業所を対象とする市立診療所による有料検診車(胸部X線撮影)が一台あるが、保健所には無料住民検診車がある。後者を更新し「あおぞら号」と名付けたという。
 また、昭和五十四年四月二十九日付の『静岡新聞』では昭和五十二年中に出生した、いわゆる未熟児の半数以上が正期産(妊娠三十七―四十一週)であったことが分かり、従来考えられていたような未熟児対策は早期産(二十七―三十六週)を前提にしていたのであったが、今回、これに問題を投げ掛けるような調査結果が判明したと報じている。保健所ではその原因が胎児側か、母体側か、それとも双方か、また、今後の成長過程での問題発生など原因と経過を見守ると評言している。