遠州大念仏

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 遠州大念仏の戦後の復興については、既に『浜松市史』四の第三章 第四節宗教・倫理ならびに第二章 第九節文学・文化のところで取り上げてある。ここではその後について見ておきたい。
 
【犀ヶ崖資料館】
 この郷土芸能が浜松市の無形文化財に指定されたのは、昭和四十七年三月一日のことで、この大念仏のメッカとも言うべきものが鹿谷町の古戦場犀ヶ崖の上に立つ遠州大念仏の道場の宗円堂である。老朽化していたこの宗円堂に大改修の手が加えられ、犀ヶ崖資料館としてオープンしたのは昭和五十八年四月三日のことである。館内には、大念仏に使うのぼりや鉦、太鼓などの道具類が並べられ徳川家康や三方原合戦にゆかりのある資料も展示されている。この資料館には無形文化財遠州大念仏保存会の本部が置かれ、毎年七月十五日には七十数組ある念仏団の中の三団が、館の前で念仏踊を披露することになっている。

図3-66 犀ヶ崖資料館リーフレット