【週休二日制 完全週休二日制】
西遠地方で完全週休二日制を早く取り入れたのは遠州鉄道の鉄道部門で昭和四十三年二月一日から、同じくバス部門では同年の十二月一日であった。日本楽器製造の本社・工場や本田技研工業の完全週休二日制は同四十七年、鈴木自動車工業では昭和四十七年には月二回、翌年から完全週休二日制となった。昭和四十七年から同四十八年にかけての労働界の最大の関心事は週休二日制の導入問題であった。このほかにも大手企業を中心にいくつかの企業がこれに続いた。これに対し、土曜日が半休となっていた県や市の機関ではこの導入が遅れ、静岡県庁など県の機関で月二回の週休二日制(警察署や学校、図書館、病院などを除く)が実施されたのは平成元年五月から、そして完全週休二日制の実施は同四年八月からであった。浜松市役所やその機関では県から遅れること一年、平成二年四月から第二・第四の土曜日を休む(公民館、図書館、動物園などを除く)ようになった。そして、平成五年四月からは完全週休二日制となった。ただ、出生や死亡、婚姻などの届出や埋火葬の許可は土・日・祝日も市役所本館の守衛室で受け付けた。