【コミュニティ道路】
佐鳴湖西岸には入野町と富塚町を結ぶ道路があり、また公園もあるため散策に訪れる市民が多かった。市はこの市道を佐鳴湖西岸園路として整備することにしたが、生活道路の機能も合わせ持つため、幅三メートルと五メートルの区間を交互に設けてジグザクにし、車のスピードを抑えるようにして、大型車は通行禁止にすることを決めた。全長は約二キロメートル、人と車が共存できるコミュニティ道路としては全国最長となった。工事は昭和六十一年十一月から始まり、富塚町よりの約一キロメートルは昭和六十二年三月十六日に開通、全面開通は昭和六十三年春であった。佐鳴湖を一周できる歩道の整備は市民の要望が強く、五・八キロメートルの周遊路計画のうち西岸と東岸の公園や南岸の園路など四・三キロメートルは平成十五年までに完成していたが、残る一・五キロメートルの北岸の園路工事が始まったのは平成十六年度からであった。