【浜松市都市計画マスタープラン】
平成四年六月に都市計画法の改正が行われ、全国の市町村は都市計画の基本的な方針(都市計画マスタープラン)を定めることが義務付けられた。この策定に当たっては公聴会の開催など住民の意見を反映させなければならないと決められていたので、浜松市は平成六年度から様々な調査や研究会を持ち、同十二年度には策定委員会を設置し、さらに地域別説明会をたびたび開催した。そして、平成十三年三月に、浜松市総合計画の都市ビジョンである「技術と文化の世界都市・浜松」を受け、「環境にやさしく共生する都市」を基本とし、その上で「活力のある都市」、「豊かな都市」を目指した浜松市都市計画マスタープランを策定した。これには、土地利用、交通、都市防災など七つの分野における基本方針や浜松市を十四のゾーン(中心市街地ゾーン、佐鳴湖東岸ゾーンもなど)別のまちづくりの進め方など、これからの浜松市のまちづくりの方針や構想が定められた。分野別の一つの公園・緑地では基本的な考え方として、浜松らしさを表す水と緑の環境を保全し、次代へと継承すること、公園や緑地の適正配置・整備・拡充を図ること、緑化に取り組み、まちいっぱいに花と緑を拡げるなどを基本的な考えとした。地域ゾーンのうち、佐鳴東岸ゾーンでは主要課題として良好な住宅地としてさらなる魅力づくりが必要、佐鳴湖や斜面緑地などの貴重な自然資源の保全と活用、都市計画道路の整備が必要などとしている。これらは第四次浜松市総合計画に合わせて推進されることになった。