[ユニバーサルデザイン]

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【ユニバーサルデザイン 浜松市ユニバーサルデザイン条例】
 街には高齢者や障害者、外国人などもたくさん行き交うが、これまでは、特定の人のための特別な設備や方法でバリアフリーを行っていた。しかし、段差のない通路や誰もが使えるトイレ、駅や地下道のエレベーター、外国人にも分かる表示などが整備され、全ての人が使いやすいような製品や建物、交通、環境などが望まれていた。年齢・性別・身体能力・国籍等に関係なく、全ての人が安心して暮らすことの出来る社会を実現するため、ユニバーサルデザインという考え方が生まれ、このことばが浜松でも使われるようになったのは平成十年以降である。浜松市は平成十二年四月に都市計画課内にユニバーサルデザイン室を設置、同七月にユニバーサルデザイン推進本部を発足させ、ユニバーサルデザインに基づいた街づくりに取り組み始めた。こうした中、平成十三年には高齢者や障害者も利用しやすいユニバーサルデザインを取り入れた県営住宅早出団地が早出町に完成した。一階部分には車いす生活者に対応した住宅三戸を設置、玄関からバルコニーまで段差をなくし、使いやすい高さに調整できる台所や洗面台を備えていた。平成十四年一月二十四日と二十五日にユニバーサルデザインを目指す初めての全国大会(県主催)が浜松市のアクトシティ浜松で開催された。ここでは全国各地の様々な取り組みなどが紹介された。これら一連の動きの中で、浜松市は平成十四年三月に浜松市ユニバーサルデザイン計画(U・優プラン)を策定、交通や施設のみでなく、雇用や教育、市民サービスなどあらゆる部門でユニバーサルデザインを取り入れ、「快適で暮らしやすいまち・浜松」の実現を目指した。そして、平成十四年十二月十七日には浜松市ユニバーサルデザイン条例を制定、一層の推進を図った。