【パソコン教育】
パソコンが浜松の学校に登場してくるのは昭和五十年代の半ば過ぎ、そのほとんどが教員の個人持ちで、用途は成績処理や進学対策の資料づくりなどであった。公費によって学校にパソコンが入ったのは昭和五十九年十月、元城小学校にパソコン教室が新設されてからである。これは算数の授業で使われるようになり、同六十三年十一月十八日に開かれた研究発表会ではパソコンを使った公開授業に地元をはじめ遠く山形や福井からも教育関係者が見学に訪れた。平成元年度に市内の全ての中学校、同二年度には同じく小学校にパソコンを導入、この時点では生徒の成績、健康データ、図書整理などの管理事務に使われた。平成二年四月に積志中学校は情報教育研究校として市の指定を受け、パソコン二十台を導入することになった。これは平成五年度から中学校の技術家庭科に情報処理の分野が設けられ、パソコン操作が加わるようになったことを受けたものである。浜松市は平成二年度以降、五年計画で小・中学校に約千八百台の導入を決めた。これにより、各校にはパソコン教室が整備され、パソコンの授業では二人に一台使用することが可能となった。これ以降、各校のパソコン教室には一人一台を目指して四十台、教室には各二台の設置を目指して整備が進んでいった。