[新時代に適応した施設の改善]

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【浜松北高等学校 浜松西高校 浜松市立高校 浜松開誠館中学校・高校 聖隷クリストファー高校】
 浜松北高等学校の校舎が戦後初めて鉄筋コンクリート化されたのは昭和二十八年と同三十一年、平成の時代に入るとその老朽化が問題となった。また、耐震化と校舎北側の道路拡張にも対応して鉄筋五階建ての新校舎が落成式を迎えたのは平成二年五月十九日であった。充実した施設と設備の新校舎、最大の特色は県下の高校にその例を見ない多目的ホールであった。吹き抜けの広いこのホールは大勢が集える場として、また、美術や書道などの作品展示、コンサートなども出来るようになっていた。浜松西高校では同四年五月に鉄筋五階建ての校舎(管理棟は二階建て)が落成、LL教室やパソコン教室などのほか、将来の教育内容の変化に対応できるよう特別教室を数多く設置した。浜松市立高校は平成二年から全面的な校舎改築に着手、平成三年の体育施設に次いで、新校舎、文化芸術棟(講堂)、武道館、グラウンドなどが次々に落成、新校舎落成式を行ったのは平成六年五月であった。千四百四十六人収容の豪華な講堂、屋上のカリヨンなどは市民の関心を集めた。浜松開誠館中学校・高校の鉄骨造り九階建ての校舎は全国的にも珍しい高層建築、エレベーター四基、全館冷暖房完備、二つのコンピュータ室などを備えた建物が出来たのは平成十年(図4―22)、翌年には巨大なアリーナ棟(カフェテリア併設)が完成している。同じく高層の建物としては平成十五年に落成した聖隷クリストファー高校がある。鉄筋鉄骨七階建て、ユニバーサルデザインを取り入れ、全館冷暖房完備、高校とは思われないおしゃれなカフェテリアを設置するなど、私学ならではの校舎であった。私立高校の中には郊外に広大な総合グラウンドを設置したところもある。市内の高校のほとんどが近代的な施設と設備を兼ね備えた校舎を持つようになった。

図4-22 浜松開誠館中学校・高等学校の9階建て新校舎