【特殊学級 発達学級】
これまで精神薄弱、弱視、難聴、情緒障害、言語障害などの児童・生徒の教育は特殊教育と呼ばれてきた。学校現場ではこれらの学級はみどり学級とかつくしなどと呼ばれていたが、保護者や関係者から特殊教育、特殊学級という言葉に抵抗感が広がり、呼称の変更を求め始めた。これを受けて浜松市教育委員会は平成七年四月から特殊教育を発達教育とし、特殊学級を発達学級と用語を変えた。これは後に発達支援教育となる。発達教育については用語の改正だけではなく、その在り方も大きく変わっていった。これは児童・生徒の障害の重度・重複化や多様化が見られるようになり、一人一人の障害の程度に応じた教育をきめ細かく行ったり、体験学習に重点を置いたり、通常の学級との交流を大切にするなど社会自立のための力を付けるべく努力がなされた。なお、平成九年四月からは浜松医科大学医学部附属病院に有玉小学校の院内学級(病弱学級)が新しく設けられ、入院している児童にも教育が行われるようになった。