【生涯学習総合センター 放送大学静岡ビデオ学習センター浜松ビデオ学習室】
浜松市は生涯学習の一層の充実を図るため、これまで教育委員会にあった社会教育部を平成八年四月から生涯学習部とし、その中に生涯学習総合センターなどを置いて生涯学習の様々な事業を行うこととした。その中心は公民館事業であった。浜松市の公民館については既に述べたが、平成八年四月九日には市内で最後(二十八番目)となる可美公民館が開館、全国屈指の公民館網が出来上がった。平成十四年度は全館で浜松ヒューマンセミナー、チャレンジ子ども講座、生きがいづくり教室、地域ふれあいフェスタ事業、世代間交流事業、地域文化セミナーが開かれ、各公民館での公民館まつりも盛大なものとなった。
放送大学が開校したのは昭和六十年、当時はまだ静岡県では放送を受信できなかった。平成四年十月に県は三島市に放送大学の静岡ビデオ学習センターを設置して、ビデオやオーディオによる学習が開始された。浜松市民の要望により、クリエート浜松に放送大学静岡ビデオ学習センター浜松ビデオ学習室が開設されたのは平成六年四月であった。第一期生は三十代から六十代までの二百二十七人、当初は放送が直接受信できなかったため、ビデオやオーディオによる定時視聴が火―木曜日の午前十一時から午後五時まで、この時間に視聴できなかった人には再視聴の時間が設けられた。その後、平成十年には浜松ケーブルテレビで視聴が可能となり、同十二年六月には全科目のビデオを完備し、ビデオデッキやモニターなどの設備を拡充して放送大学の浜松サテライトスペースとして開所した。平成十二年当時、県内で学ぶ者は約千五百人、浜松市は県内最多の約二百五十人であった。