平成六年六月十五日付記事では、ラオスの子供たちが使用する教材を作成するために、謄写版を製造して送ろうという運動が、曹洞宗国際ボランティア浜松支部によって提起されたことを報じている。そのための資金集めとして書き損じはがきを回収して郵便局に持って行き、一枚につき五円の負担をして新品はがきに交換する。その新品はがきを企業や市民に販売するという手続きで資金を集めるというものである。
ラオスの国内の教育事情は約七千の小学校(五年制)で、就学率八割程度。学業を修了する児童はそのうちの四割、教科書負担も厳しい状況であるという。送電網が不十分なラオス国内で、電気を使わずに大量印刷が可能な謄写版の製造が浮上したのである。