[明善祭]

983 ~ 984 / 1229ページ
【明善祭】
 平成四年一月十五日付記事では、妙恩寺(日蓮宗・天竜川町)で金原明善(天保三年―大正十二年)の命日(一月十四日)に因む明善祭が執行されたことを報じている。明善祭は大正十三年から毎年執行されてきたが、平成四年は第六十九回忌に相当しよう。明善祭は金原明善の顕彰会である明善会が毎年開催している。会長は歴代市長が務める。出席者はおおむね天竜川下流の浜松・浜北・磐田の各市と豊田町、営林署・農林事務所などの行政関係者の代表者、農林業者、親族、地元住民である。
 
【報徳仕法】
 浜松の産業基盤を築いた報徳仕法「誠心・勤労・分度・推譲」を金原明善はいかに実践したのか。その究明と広報は今日的課題であろう。天竜川の治山治水に尽力し近代日本の黎明期に地域を総合的に研究し、事業を興した金原明善を将来に語り継いでいくという主旨を、平成十六年度の明善祭で鈴木忍浜松市助役が挨拶している。