浜松地域テクノポリスを柱に地域産業の先端産業化を推進するために、浜松市、浜松商工会議所、テクノポリス推進機構は様々な事業やイベントを展開した。
【はままつメッセ】
ローカル技術開発協会(後に浜松地域テクノポリス推進機構)などは平成三年から毎年、新技術の商談見本市「はままつメッセ」を開催した。平成六年の見本市では電子機器や楽器、精密加工、水処理、新素材など八十を超す会社(団体)が最新の機器や技術を展示、各企業から派遣された担当者との情報交換や商談が行われた。出品された製品の中で、大口径レンズと光ファイバーとで太陽光を室内に伝送する太陽光採光システムや緊急時浄水装置などが注目された。
【浜松産業フェア】
また、浜松市主催の「浜松産業フェア」は、地域の産業を全国へ紹介する目的で三年に一度開催されてきた。アクトシティ浜松がオープンした平成六年のフェアは、市総合産業展示館、県西部地域地場産業振興センター、アクトシティ浜松、フォルテの四会場で大々的に開催された。ロボットなどの最先端技術製品だけでなく、オートバイ・楽器・繊維の三大産業の展示やイベントも行われた。
【ハイテク浜松】
浜松商工会議所が中心になって昭和四十六年から開催しているのが「ハイテク浜松」(初期は省力機械展、昭和六十一年からはハイテク浜松と改称)である。同展示会は地域産業が生み出す最新の技術や製品を展示、紹介することを目的にしている。平成八年に開催された展示会ではOAネットワーク、環境保全、研究開発等の分野をサポートする機器やシステムなどが紹介された。平成九年の展示会では、ものづくり部門で生産管理システム、コンピュータを活用する設計と製造(CAD/CAM)システム、自動化・省力化の機器、情報ネットワーク部門ではマルチメディア関連機器などが紹介された。