[鉄道線のスピードアップ]

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【スピードアップ】
 昭和六十年に新浜松駅─助信駅間の高架化が実現すると、利用客は大きく増加して、平成五年度には九百七十七万人まで回復した。これを機に、所要時間の短縮、新車両の導入、輸送力増強、サービスの向上等を図って、利用客数の維持に努めた。その後、利用客数は伸び悩んだものの、九百万人台を維持した。
 平成二年十二月に遠州芝本駅を南に約百十メートル移動し、電車の交換(電車の行き違い)が出来る駅とした。これにより、新浜松駅─西鹿島駅間の所要時間は、それまでの三十六分から三十二分に短縮された。
 平成五年七月には、車両数は二十六両(二両で一編成)から二十八両となり、同十三年からは三十両に増強された。なお、昭和六十三年に導入された新型車両で三扉構造の1000系車両は平成八年には十四両になった。さらに平成十一年四月には、すぐれた制御機能を持ち消費電力を抑えた高性能車2000系車両二両、同十三年にはさらに二両が運転を開始した。

2000系車両

 
【変電所】
 輸送力増強に合わせて、変電所設備も更新された。平成五年に貴布祢変電所(七五〇キロワット)を廃止して小松変電所(一二五〇キロワット)を新設、平成八年には助信変電所(一〇〇〇キロワット)を廃止して八幡変電所(一五〇〇キロワット)を新設した。また、平成十五年には小林変電所(一〇〇〇キロワット)が増設された。