[サービスの向上]

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【四両編成電車】
 平成五年四月、サービス向上策の一環として、四両編成電車を朝のラッシュ時に三本増発した。平成七年十二月には、四両編成電車としては初めて夕方のラッシュ時(午後五時~同六時)に三本の運転を開始した。なお、平成六年には唯一冷房設備がなかった一編成二両を新車両に置き換え、冷房化率百%とした。
 
【運賃値下げ】
 平成十年七月、遠州鉄道は利用者の増加を狙って鉄道とバスの初の運賃値下げを敢行、初乗り運賃を百二十円から百円とした。新聞は、これにより新浜松駅と八幡駅など初乗り運賃区間で利用者が増えたと伝えた。また、平成九年夏には学校休暇中、小人運賃は一乗車電車六十円・バス五十円となり、翌十年には春休みにも実施された。同年夏には一乗車電車、バスとも五十円となった。このほか、平成十二年には、鉄道と路線バスが全区間乗り放題となるシルバーワイドフリー定期券を発売した。対象年齢は当初は七十歳以上からであったが、平成十四年には六十五歳以上へ引き下げられた。平成十四年四月からは学校の完全週休二日制に伴い、平日専用の通学ウィークデー定期券を発売した。
 
【ETカード ナイスパス】
 遠州鉄道は、平成元年十二月に鉄道線で、同三年にはバスでもプリペイドカード(ETカード)を導入した。同四年にはETカードは電車・バス共通となった。そして、平成十四年三月から鉄道線でのICカード(EG1カード)の試験導入を経て平成十六年八月、ICカード(ナイスパス)を導入した。鉄道・バス共通という点では全国初であり、同十七年一月からは定期券の機能が追加された。ICカード化の総投資額は十億二千万円で、このうち五億円は国や静岡県、浜松市からの補助金であった。