【遠鉄高架化事業】
平成元年に助信駅から馬込川付近までの三・二キロメートル(最終的に三・三キロメートル)にわたる第二期鉄道高架化事業(連続立体交差事業)が計画され、浜松市は同年から調査を開始した。同高架化事業によって、助信、曳馬、上島の三駅が高架駅となり、二十一カ所の踏切が除去され、都市計画道路三路線、市道十四路線が立体交差となる。また、高架区間の一部複線化により輸送力の増強が期待された。総工費約百二十億円、平成八年に着工の予定とされた。
平成六年八月、遠州鉄道鉄道線高架化促進期成同盟会が結成され、同八年二月には都市計画事業遠州鉄道鉄道線連続立体交差事業協議会が発足、実現を各界に働き掛けた。平成七年度予算案に助信町─有玉南町の高架化が新規事業として認められ、静岡県が事業主体となって第二期高架化事業が実質的にスタートした。同事業は、平成十四年六月に都市計画として決定された。この間、上島駅周辺の高架化に伴う区画整理事業計画に対して、一部周辺住民の反対はあったが、平成十七年二月二日に着工されるに至った。