路線バス事業の規制緩和

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 平成十四年二月の道路運送法改正に伴う路線バス事業の原則自由化を見越して平成十三年以降、バス各社は不採算路線に対する国・県・市等への補助申請や不採算路線の廃止を相次いで表明した。これに伴い他社撤退路線への参入や市町村によるバス会社からの路線引き継ぎなどが行われた。
 
【JR東海バス】
 こうした中、平成十三年十月にJR東海バスは県西部の十七系統(天竜線九系統、浜名線八系統)を廃止し、高速バスを除いて静岡県内の路線バスから撤退する方針を決めた。その後、平成十四年二月に県や市町村との協議を経て、JR東海バスは平成十四年九月末日限りで運行を取りやめることが決まった。しかし、県生活交通確保対策協議会は生活交通確保のため九系統を存続させた。存続が決まったのは天竜線三系統(四系統を統合)で遠州鉄道が引き継ぎ、浜名線と天竜線の四系統(五系統を統合)、天竜線の一部は市町村が自主運営することになった。