[国一バイパス]

1077 ~ 1080 / 1229ページ
【国一バイパス】
 浜松バイパスは、交通量の増加に対応するため、昭和四十五年度から四車線化(一部六車線化)が進められ、昭和四十七年度から第二期工事が着手された。同四十八年四月には国道一号線に格上げされた。平成三年度までに十八・三キロメートルのうち十三・四キロメートルの四車線化(一部六車線化)の拡幅工事が完了した。翌平成四年には中田島町─白羽町間の馬込新橋が四車線となり、平成五年十二月、最後まで暫定二車線となっていた米津町─篠原町間(三・二キロメートル)の暫定四車線化の工事が完了して、同月九日から供用が開始された。
 
【潮見バイパス】
 浜名バイパス終点から豊橋市東細谷町の国道一号線に至る潮見バイパス(五・九キロメートル、うち豊橋市側〇・八キロメートル)は、既に昭和四十八年度に事業着手して用地買収が進められていた。しかし、着工は大幅に遅れ、ようやく起工式にこぎ着けたのは平成元年一月であった。
 当初、平成五年三月末までに二車線の完成を目指したがかなわず、同バイパスは七年半の期間と総事業費二百五十億円をかけて平成八年六月に開通した。
 
【国道一号新天竜川橋】
 国道一号新天竜川橋の深刻な渋滞を解消するため、平成六年に建設省は国道一号の新天竜川橋(九百十二メートル)の拡幅計画案を発表した。これを受けて、平成八年二月に浜松市は建設省が進めている新天竜川橋の拡張計画と関連する市の事業計画を市議会河川・橋梁整備促進特別委員会に報告した。この事業はこの後、県の都市計画地方審議会の議決を経て都市計画決定されて事業が開始された。拡幅区間は、豊田町側の同橋から東名浜松インター取り付け道路が合流する安新町交差点までの約三キロメートルであった。これにより、新天竜川橋四車線の下流側に隣接して新・新天竜川橋四車線を架けて、上下線各四車線、計八車線に自転車・歩行者道を整備し、安新町交差点など三カ所を立体交差にすることになった。平成十年度から用地買収に着手、同十二年には橋脚工事を開始し、同十五年度には橋桁工事に着手するほか浜松市側の陸上部分約二キロの八車線化工事を本格化した。
 
【国一四バイパスの無料化】
 平成十五年九月、国土交通省は日本道路公団の民営化に向け、県内の国道一号有料四バイパス(藤枝・掛川・磐田・浜名)について、平成十六年度から四年間かけて国と県の負担で買い取り無料開放する方針を決定した。これより先、平成十一年には午後十時から午前六時までの夜間について通行料金を無料としたが、平成十五年九月の無料開放方針を契機に同年十一月四日から翌年一月三十日まで、この時間帯を午後八時から午前九時まで延長する社会実験が行われた。こうした経緯を経て、国一四バイパスは、平成十七年三月三十日から完全無料化された。