【浜松環状線】
浜松環状線(県道六五号)は、平成六年九月、浜松雄踏線(県道六二号)交差点(南九領橋)から宇布見浜松線(県道三二五号)交差点(大久保南)までの四車線工事が完了して、浜名郡雄踏町から三方原方面へのアクセスが良くなった。
三方原方面では、平成三年三月に国道二五七バイパス浜松環状線と国道二五七号が交差する三方原町交差点から東へ同バイパスと後述する中ノ町都田線が交差する赤松坂交差点まで延長されると、同区間の北側のルートを通っていた浜松環状線は、区域変更されて新道を共用することになった。
また、平成六年から九年にかけては東三方町から半田町にかけての道路の新設と整備が行われ、この区間については平成十二年四月に四車線道路として開通した。さらに平成十六年以降、笠井町方面の工事が進展し、浜松環状線は一部二車線区間(既存の道路)を残しながらもほぼ全通までこぎ着けた。
平成十六年には浜松環状線との接続に向けて、国一浜名バイパス坪井インターチェンジに上りランプ(連絡路)が新設された。また、浜松雄踏線交差点から国道一号までの区間は、後述するように花博開幕までに工事が完了した。
なお、平成四年十二月、東名浜松インター出入り口の交通渋滞を緩和するため取り付け道路となっている環状線と同インターの接続路を立体交差とした。また、後述する花博に向けて浜松西インター出口から環状線へ接続する右折車線が二車線に、入り口部分も二車線になった。
【中ノ町都田線(テクノロード)】
テクノポリス都田開発区の造成に合わせて昭和六十三年から整備を進めていた都市計画道路中ノ町都田線の浜松市街地と同開発区を結ぶ区間(約六・一キロメートル)のうち、浜松環状線の赤松坂交差点から都田開発区までの四車線の新道(三・七キロメートル)が平成三年八月六日に開通した。これは通称満州街道の東側に都田テクノポリスへのアクセス道路として建設されたもので、これに伴い旧満州道路は自転車歩行者専用道路として整備された。
都田開発区内の道路のうち、中ノ町都田線や横尾線、横尾川山線など延長三十一・一キロメートルの道路が全て完成し、平成五年三月二十五日に開通式が行われた。
【国道二五七号バイパス】
都計中ノ町都田線のうち浜松環状線交差点(赤松坂交差点)から県道磐田細江線交差点までの区間(二・四キロメートル)については、県が昭和五十九年度から国道二五七号バイパスとして整備を進めた。平成二年度から建設が始まった東名高速道路をまたぐ橋梁(初生大橋)の架設は、平成四年七月八日に一部二車線で供用を開始し、同五年三月十七日に全面開通した。
【国道一五〇号バイパス】
遠州大橋完成後は、同橋の利用促進と掛塚橋付近の渋滞解消のため、国道一五〇号バイパスの国道一号への接続、浅羽町区間のルート決定と早期の事業着手が要望されていた。前者については平成十三年十月十五日に江之島町─福塚町間(六百メートル)を暫定二車線で供用を開始した。
【舘山寺街道バイパス】
渋滞が深刻化していた県道四八号(舘山寺街道)のバイパス道路として、昭和六十三年度から工事を進めていた都市計画道路植松和地線の布橋・富塚工区(新設部分七百九十メートル)が平成十年四月十七日に供用を開始した。これにより、拡幅工事区間(約一キロメートル)と合わせて、国道二五七号布橋交差点から富塚町の佐鳴湖パークタウンをほぼ直線で結び渋滞緩和に大きな役割を果たした。