平成八年九月に国際園芸博覧会が平成十六年の春から秋にかけて浜松市庄内地区で開催されることが決定された。静岡県が同博覧会のアクセス道路となる浜名湖への架橋を決めたのを受けて、浜松市は平成十年度に、これに接続する道路の調査に着手した。アクセス道整備計画の過程で、①竜禅寺雄踏線(県道六二号、通称雄踏街道)整備とバイパスの建設、②浜松環状線の架橋と国道一号への接続、③市道大久保古人見線の整備と同区間のトンネル工事は浜松市が、白洲町─古人見町間の浜名湖架橋は県が、それぞれ事業主体となって平成十五年三月末までの完成を目指して建設を開始した。
【はまゆう大橋 とびうお大橋】
こうして、平成十二年三月には大久保古人見線トンネル工事(はまゆうトンネル、百八メートル)および浜名湖新橋(はまゆう大橋、七百九十メートル)の工事が開始された。平成十三年に浜松市は平成五年度から着工していた雄踏街道のバイパスのうち西部土地区画整理事業区域内(志都呂町)のバイパスをほかの事業に先行して行うための緊急措置を講じ、国際園芸博のアクセス道路の完成を急いだ。また、平成十四年には浜松環状線の志都呂町─坪井町間と同区間の新川大橋(とびうお大橋、三百八十六メートル)の建設も進められた。
これらの花博関連道路は、平成十六年三月三十日に一斉に供用開始された。なお、はまゆう大橋や周辺の有料道路は、花博期間中は無料となった。