[なかよし館・浜松こども館の開設]

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【なかよし館】
 浜松市は平成十三年一月、芳川小学校の敷地内に芳川なかよし館を、都田南小学校の隣接地に都田南なかよし館を開設した。これらのなかよし館は、児童に健全な遊びを提供し、健康を増進させ、情操を豊かにさせ、子供を中心とした地域交流の促進を目的とした施設であった。児童と保護者が日曜や休日を除いて、午前九時から午後五時まで、無料で気軽に利用できた。また、公園で遊ぶことが大変な夏場や冬にはとても重宝がられた。このなかよし館は、平成十二年度の二館開設を皮切りに、平成十六年四月には十四館にまで増えた。
 
【浜松こども館】
 浜松市は子育て支援をさらに進めるため、平成十三年十一月二十二日、ザザシティ浜松中央館六・七階に浜松こども館を開設した(『新編史料編六』 七社会 史料128)。浜松の子供向けの施設としては浜松科学館があるが、この科学館は、どちらかといえば小学校高学年以上の科学への関心を深め、学習体験が出来る施設である。それに対して、浜松こども館は小さな子供たちが愛情あふれる環境の中で、大勢の仲間たちと安心して遊び、育つように、親子で一緒に遊び、もの作りを体験したり、家族同士や世代間で交流したりする場として設けられた。また、核家族化の進行に伴って、乳幼児を持つ母親が子育てのスキルを学ぶ機会が減ってきていたので、子育てに携わる親を対象とする相談なども行う施設とした。なお、浜松こども館で上の子供と思い切り遊んであげたいとか、ほかの保護者とゆっくり交流したい場合などには託児も出来るようにした。