先に『浜松市史』四で、国立浜松病院の成立について述べた(三九三頁、七八五頁)。明治期から昭和十八年までの前史については『浜松市医師会史』(六五九頁、平成八年三月刊)を参照されたいが、浜松陸軍病院は昭和十八年十月、和合町に設立されている。既述のように、陸軍病院は昭和二十年十二月一日、厚生省管轄下の国立病院に移管された。浜松市の場合は昭和二十八年、国の結核対策として国立療養所に転換し、国立療養所浜松病院として存続することになり、さらに昭和三十六年四月には国立病院に転換して国立浜松病院と改称した。
[陸軍病院から国立病院へ]