平成十一年四月二十日発行『広報はままつ』(第一〇五一号)は、国立浜松病院が浜松市に移譲されることを報じている。これは、この新病院のオープンと各診療科の開設時期を報じ、新病院の名称(「浜松市リハビリテーション病院」)、基本方針(五箇条)、診療科(入院・外来とも三つの診療科、内科・整形外科・リハビリテーション科を設けている)、各科の病床数(内科・整形外科九十二床、リハビリテーション科八十八床、総計百八十床)、医療対象を述べている。開院は平成十一年十二月一日である。
注目される点は「基本方針」の全五箇条のうち、「③他の医療機関、保健・福祉施設などとの連携体制」、「地域リハビリテーションシステムの体制の整備」を明示したことである。浜松市の医療社会が救急医療体制として、いわゆる浜松方式を確立させ、市民がこれを享受してきたように、地域医療の様々な問題を各医療現場でいかに解決させていくか、「連携」と「整備」が不断に問われているからである。
図4-37 浜松市リハビリテーション病院