【聖隷三方原病院 大貫よし子】
聖隷三方原病院における医薬分業は平成十年十月にその取り組みを宣言し、翌十一年四月から開始され、各診療科での医薬分業の手続きが段階的に順調に進められ、平成十二年三月末には約八十%、四月には精神科・泌尿器科・放射線科で発行され、以後発行率九十%の定着をみた。薬剤師業務の中心は、薬品管理と調剤であったが、医薬分業後は患者の病態や診療内容に即した効率的な薬物治療への貢献、病棟服薬指導の業務、一般注射薬の混合業務、副作用や検査結果のチェック、医師のカルテ記載後の点検などである。総じて従来の業務の見直しや機械化への置換などを進めることを強調するのは、聖隷三方原病院薬剤部大貫よし子薬局長である(「医薬分業後の新たな挑戦」、『聖隷』No. 205、平成十二年九月一日発行)。