まず新しい新聞の誕生であるが、紙名は『浜松日日新聞』。創刊は平成三年(一九九一)七月一日。発行所は日本公論社(御給町)。ブランケット判四ページ仕立ての堂々たるものであるが月刊紙である。同紙は豊橋市に本社を持つ日刊紙『東海日日新聞』と飯田市に本社を持つ日刊紙『南信州新聞』の両社と提携し、両社の全面的な協力の下に遠州・東三河・南信州の三地域の情報ネットワークを構築しようとの意図の下に創刊されたものらしい。創刊後一年数カ月が経過した平成五年一月号から紙名は『遠州三信新聞』に改称され、その後も月刊で三年程度続いた後廃刊になったと見られる。当初意図した三地域の情報ネットワークの構築が不首尾に終わったということであろう。
図4-41 『浜松日日新聞』題字