【『中日ショッパー』 『びぶれ浜松』】
次に、新聞社の系列会社発行の情報紙についてである。平成二十四年時点で、浜松地方では中日新聞系の『中日ショッパー』と、静岡新聞系の『びぶれ浜松』の二紙が発行されている。いずれも無料。創刊は『中日ショッパー』が早く、昭和四十八年(一九七三)二月である。毎週一回の発行で、当初は中日新聞社の発行であったが、昭和五十五年四月からは、株式会社中日ショッパーが設立され同社の発行となっている。『びぶれ浜松』の創刊は平成八年(一九九六)十一月、静岡新聞系列のSBSメディアサービス(株)の発行であった。初め月二回(第二・第四木曜日)の発行であったが、平成二十四年時点では三回(第一・第二・第四木曜日)である。創刊号の「ごあいさつ」に、題名の「びぶれ」はイタリア語で「暮らし」という意味であるとあり、「女性のための情報紙です」とある点が注目される。両紙ともに創刊時はブランケット判であったが、現在はともにその半分の大きさ(タブロイド判)で十ページ前後である。初期には広告のみならず読ませる記事が多く、特に『中日ショッパー』にはそのまま日刊紙にも載せられるような充実したものも目に付く。二紙は今なお健在であるが、紙面には暮らしについてやそのほかの様々な情報もあるが、その多くは広告となっている。