【こどもミュージカル】
第一回として、「デイ・ドリーム」~夏の木かげで~の公演が行われたのは平成十三年(二〇〇一)十二月九日のことである。この年、浜松市は市制施行九十周年に当たり、それを記念しての事業であった。パンフレットの表紙には「プラタナスが綴る物語。」と記されていて、扉には「第二次世界大戦の戦火の後、奇跡的に生き返り芽吹いた市民の木・プラタナスの木かげで、今を生き、そして悩む青少年たちが繰り広げる物語。『生きること』へのメッセージ。」とある。出演者は、市の児童生徒合唱団ミュージカルクワイア浜松の団員の中から選ばれた五十六名のほか、浜松市民オペラ協会・佐藤典子舞踊団・劇団たんぽぽの人々が助演。演奏は管弦楽団・ジュニアオーケストラ浜松から選ばれた三十人がアンサンブルを編成、総勢で百三十人が出演することとなった。平成十三年三月台本完成、五月にキャスト決定。稽古・練習を重ねて十二月九日が本番。当日、アクトシティ浜松の大ホールを舞台に、子供たちは約千八百人の市民に見守られて生き生きと歌や演技を披露し公演は成功を収めた。こどもミュージカルは、その後も三年~四年ごとに行われており、平成二十四年九月には第四回として「歌声は風にのって」の公演がなされている。
図4-44 こどもミュージカルパンフレット