[ユネスコによる「浜松の自然100選」制定]

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【浜松ユネスコ協会 浜松の自然100選】
 浜松ユネスコ協会が、「浜松の自然100選」と銘打って身近な自然を公募することを決めたのは平成二年(一九九〇)六月のことである。これは浜松市が翌三年に市制施行八十周年を迎えるのと、この年に同協会が環境調査委員会を設けて活動を始めて十年になるのを記念した事業であった。
 選定の対象は、「地域住民が身近に感じて、親しみ、守っている自然」「あなたが住むまちの身近な自然」とされ、公募期間は平成二年七月十五日から十月二十日まで、公募方法は応募箱と郵便による投票で、浜松市に関わる多くの人々からの公募とされた。結果の発表は平成三年四月二十九日のみどりの日であった。投票総数は四千三百八十八(有効票三千八百七十)であった。一位は野鳥の宝庫で景観も優れた佐鳴湖、二位は大砂丘と風紋、三位は浜松城公園。以下百位までが選ばれた。
 浜松ユネスコ協会では平成四年十一月三日、前年の発表をふまえて「『浜松の自然100選』ガイド」(B2判、折りたたみ式)を作成した。これは選ばれた百の場所の名称・所在地・バス路線・バス停名・観察のポイントを一覧にしたもので、きめ細かく配慮の行き届いた労作である。ただ、冊子でないために非常に扱いにくいのが惜しまれる。なお、平成十七年七月の広域合併の後、「新・浜松の自然100選」が定められている。