(井伊家伝記 上 画像24 左三行目) 次郎法師地頭職の事
一中野信濃守井伊谷を預り仕置被成候所ニ討死之後地頭も
無之依之直盛公後室と南渓和尚相談ニ而次郎法師を
地頭と相定直政公後見被成御家を相続可被成旨御相談
にて次郎法師を地頭と相定申候 瀬戸保久ニ被下候 家康公御判
物ニ地頭次郎法師と有之候
其節井伊家御一族御家門方々ニ而戦死直政公御壱人殊に
御幼年故井伊家御相続御大切ニ被思召候也因茲直政公
五歳之節次郎法師地頭故井伊家相続子孫繁栄之懇
(井伊家伝記 上 画像25) 祈之御文言ニ而龍潭寺南渓和尚江寄進状御認被遣候
事ハ永禄八乙丑九月十五日也