[郷土の建吻]

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 日本建築史上における中村の評価の一つが郷里静岡県下の主要都市市街地に本格的な鉄筋コンクリート建築を造りあげたということである。特に、静岡、浜松の主要な建造物は、昭和のはじめに中村の設計によって造られ巨大で欧米風の建物は町に美しい景観を与えた。まだ木造の小さな住まいになれていた市民は、これら中村の建物に驚きの目をみはった。