(2)遠州銀行本店(現静岡銀行浜松支店) (昭和3年)

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 鉄筋コンクリート造り、地上3階、地下1階
 
 外観は荒仕上げ切石の腰積みを周囲にめぐらしている。正面には3階まで通したイオニア式円柱4本を立て、柱頭は渦巻き付イオニア式、張り出したコーニス(最上部の突出した水平の帯)の蛇腹下には歯飾りをめぐらしている。
 
 1階の窓縁は半円形アーチで、当時の銀行建築の特徴であった厳格で壮重な調子が守られている。
 
 内部は中央に営業室中央上部を吹抜けにして、2階は周囲を手すりつき回廊で、外側に室をつらねる形式としている。
 
 戦災にも耐えて60余年、今浜松で最も歴史の重みを感じさせてくれる建物である。