鉄筋コンクリート造り、地上3階、地下1階
外観は荒仕上げ切石の腰積みを周囲にめぐらしている。正面には3階まで通したイオニア式円柱4本を立て、柱頭は渦巻き付イオニア式、張り出したコーニス(最上部の突出した水平の帯)の蛇腹下には歯飾りをめぐらしている。
1階の窓縁は半円形アーチで、当時の銀行建築の特徴であった厳格で壮重な調子が守られている。
内部は中央に営業室中央上部を吹抜けにして、2階は周囲を手すりつき回廊で、外側に室をつらねる形式としている。
戦災にも耐えて60余年、今浜松で最も歴史の重みを感じさせてくれる建物である。