石造物の範囲
本書で扱う石造物は比較的容易に見聞できる、信仰、歴史、生活に関わってきた石を対象とする。
町名の呼称
東広島市は昭和四十九年に西条町、八本松町、高屋町、志和町が合併して市制となった。平成十七年新たに黒瀬町、安芸津町、河内町、福富町、豊栄町が広域合併した。前者を旧四町、後者を旧五町と呼称する。
項 目
本書は「遺物編」で東広島市内の代表的な遺物を紹介し、「資料編」で主要石造物の概説、用語解説、広島県および東広島市の石造物の特徴を概観する。
遺物編
区分を信仰(1、2)、土木・建築、その他の4区分とし、各々の種類について旧四町から数点選んだ。旧五町からはその町の特徴的な、あるいは優品を数点選び記した。
資料編
主要石造物の概説 主要石造物についてその起源、形式について記す。本市にないものについては記さない。
用語解説 主要石造物以外の石造物と遺物編の説明を補完する用語を説明する。
広島県の石造物の特徴
調査の中で知り得た広島県の石造物の特徴を述べる。
東広島市の石造物の特徴
調査の中で知り得た東広島市の石造物の特徴を述べる。
東広島市の寺社石造物の統計
東広島市旧四町のすべての寺社について調査項目を選び、その項目に関する統計データを示す。
遺物編の詳細
名称 主として設置場所名に石造物の種類名を付して記した。
旧来から地域で用いられているものは(通称□□□)と記した。
所在地 地名は平成二十七年現在のものである。距離は目印になる所からの直線距離の概略を記した。
年 代 時代、年号、()に西暦を記す。明治以後は時代を略す。
形 状 高さ、ヨコ、タテの最大値の大凡の寸法を記した。
銘 文 重要なもののみを記した。
形 式 一般に定着していないものは出所を参考文献で示した。
写 真 日照を考慮し鮮明な画像を提供することに意を払った。
文化財の略称
史跡(史跡) 重文(重要文化財)
県史跡(広島県指定史跡) 県重文(広島県指定重要文化財)
市史跡(東広島市指定史跡) 市重文(東広島市指定重要文化財)
登録(登録有形文化財)
最古の紀年銘 主として「日本石造美術辞典」による。