(2)田畑ではたらく人々(安芸津町(あきつちょう)の赤崎(あかさき))

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じゃがいも畑

 東広島市ではたくさんの農作物(のうさくもつ)が作られています。中でも有名なのが安芸津町(あきつちょう)木谷(きだに)赤崎(あかさき)で作られたじゃがいもです。海の近くの畑で作られています。このじゃがいもは,県内(けんない)を中心に出荷(しゅっか)されています。全国でもおいしいことで有名です。
 
【安芸津・赤崎の地図】

 安芸津町の赤崎はどこにあるのかな。東広島市の地図で調べてみよう。


じゃがいものはん売所

 なぜ,安芸津町の赤崎でじゃがいもが作られるようになったのか調べてみましょう。

◇ 予想するポイント
・気こうは西条町と比べてどうだろう。
・海の近い土地のようすはどうだろう。
・赤い土にひみつはあるのかな。
・作っている人はどんな工夫をしているのだろう。

じゃがいも畑を見学しよう

 じゃがいも畑を見学して,作っている人にしつもんしよう。

 これは,大成(おおなり)さんのじゃがいも畑です。じゃがいも農家の大成(おおなり)さんにインタビューしてみました。
【大成(おおなり)さんのお話】
 赤崎(あかさき)の赤土(あかつち)は,鉄分(てつぶん)といわれるえいようが多く,じゃがいも作りにとてもむいている土なのです。
 また,じゃがいも畑は瀬戸内海(せとないかい)に面(めん)し,土地(とち)がななめで坂(さか)のようになっているため,水はけがよくなります。
 暖かいきこうにめぐまれ,海からの潮風をうけることでおいしいじゃがいもができるといわれています。

豆ちしき 【安芸津町とかきとじゃがいも】
 安芸津町にたくさんの雨が降ると,赤土で作った「どて」が流れ出します。流れた赤土はかきを育てている海に流れこみます。海はまっ赤になります。じゃがいもを作る人,海でかきを作る人はこまらないのでしょうか。
 じつは,赤土にはたくさんのえいようがあるので,かきを育てる人たちは,「おいしいかきができるぞ。」とたいへんよろこばれるそうです。
 また,じゃがいもを作っておられる農家の人は,だいじな赤土が流れてしまうのではないかと思うのですが,「新しい赤土が下から出てきて,またおいしいじゃがいもができる。」とよろこばれるそうです。
 安芸津町では海のかきと畑のじゃがいもが赤土で結び付いているようですね。

 おいしいじゃがいもを作るために,大成さんはいろいろなことに気を付けてしごとをしています。
 
 大成さんがどんなことに気をつけているか調べよう。


①たねうえ
 たねうえまでに畑をたがやし,ひりょうをまいておきます。この土づくりが大切です。

②なかうち・土よせ
 たねうえをして少しすると,なかうちや土よせをします。こうすることで,水はけがよくなり,土のえいようをいっぱいすい上げるようになります。
 じゃがいもに虫がついたり,病気になったりしないように気をつけます。また,ひりょうをまきます。

③とり入れ
 とり入れのときには,じゃがいもにきずがつかないように気をつけて作業をします。

④はこづめ
 はこづめは,じゃがいもの大きさや重さをそろえます。


集か場の様子

箱づめされるじゃがいも

 
 集められたじゃがいもは,大きさによって分けられて,箱につめられます。
 

箱づめされたじゃがいも

 箱につめられたじゃがいもは,トラックで運ばれて,みんなの手もとにとどきます。
 
インターネット販売
 インターネットで注文(ちゅうもん)をして買うこともできます。おいしく,きれいなじゃがいもなので,たいへん人気があります。

こうやっておいしいじゃがいもが届(とど)くのだね。