ジャンプ 海の安全を守る~海上保安庁の仕事~

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海の事故などの連絡は,118番へ通報します。

 東広島市安芸津町には,海で働く人々がたくさんいます。海で働く人々の安全は,どのように守られているのでしょうか。ここでは,海の安全を守る海上保安庁の取組みについて紹介します。

海上保安庁の仕組み
 海上保安庁は日本全国を11の地域に分けて,海の安全を守っています。広島県の海の安全は,第六管区(だいろくかんく)海上保安本部(かいじょうほあんほんぶ)が守っています。
 
第六管区海上保安本部の主な仕事
【海上の犯罪を取り締まる】
 密漁(みつりょう)やパスポートを持たずに入国する外国人を取(と)り締(し)まります。海のルールを守るように指導(しどう)・取(と)り締(し)まりをしています。

【海上の事故から人々を救助する】
 海上で起きる事故は,命にかかわるものばかりです。海でおぼれている人を助けるなどの救助活動(きゅうじょかつどう)を行います。

<海上保安官(かいじょうほあんかん)とは>
 みなさんは,映画「海猿(うみざる)」を見たことがありますか。
この映画は,海上保安庁の仕事の中でも特別な技術・能力を備えた海に潜るプロの人達の活躍の物語です。
 呉市にある呉海上保安部にも,「海猿」と呼ばれる人達がいます。
 海の事故が起きた時には,すぐさま事故現場にかけつけて,人の命を助けなければならないこともあるので,毎日のように訓練をしています。

【海上の災害を防ぐ】
 船の火災(かさい)や事故を防(ふせ)ぐために,防災訓練(ぼうさいくんれん)を行います。訓練によって,事故防止の意識(いしき)を高めます。訓練では,救助訓練(きゅうじょくんれん)もあわせて行うこともあります。海上では,空からの救助も必要になることがあります。


【海上交通の安全を守る】
 瀬戸内海は島が多く安全を保つため,船の交通整理が必要です。海上保安本部には,船の情報(じょうほう)が集まるようになっています。また,灯台(とうだい)は大切な海の道しるべです。

【海洋環境(かんきょう)を守る】
 捨てられた船やごみなどを調べて,海が汚れないように取り締まりや見回りをしています。また,海の安全や環境を守るため,海岸の清掃(せいそう)や環境教室なども行っています。

<海上保安大学校>
(広島県呉市)
  ここは,海上保安官を育てる学校です。海上の安全を守るためにたくさんのことを学んでいます。
 大学校最後の年には,学習最後の総仕上げとして,世界の主な港によりながら世界一周する遠洋航海実習があります。

<瀬戸内海を美しく>
 瀬戸内海を,いつまでも美しい海にしようという考えから,砂浜の清掃,砂浜に流れ着いたごみの調査などを,ボランティアの人達と一緒にしています。
 また,毎年子どもたちを対象にした「未来に残そう青い海」というキャッチフレーズの図画コンクールを行い,小さい頃から,海に関心を持ってもらうような取組みを行っています。