〔(5)広島県の産業〕

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 広島県では温暖(おんだん)で変化に富(と)んだ豊かな自然や立地条件(りっちじょうけん)を生かしてさまざまな産業が行われています。
 広島県ではどんな産業がさかんなのかな。

農業(のうぎょう)
 県の面積の75%は山林で農地は全体の7%です。
米作り
 県内のほとんどの場所で米作りが行われています。コシヒカリやあきろまん、ヒノヒカリという品種(ひんしゅ)の米が多く作られています。

北広島町井仁(いに)の棚田

順位は平成24~26年
野菜作り
 野菜も県内のほとんどの場所で作られています。特にわけぎ(1位),くわい(1位),秋植(あきう)えばれいしょ(3位)は全国的にも生産順位(せいさんじゅんい)が高くなっています。また,広島の特産物(とくさんぶつ)の広島菜(な)も作られています。

広島の特産物 広島菜

お正月料理に使われるくわい

果物(くだもの)作り
 気候(きこう)に合わせて果物作りが行われています。
県の南部の島々ではいろいろな種類のかんきつ類が作られています。レモン(1位),ネーブルオレンジ(1位),はっさく(2位),みかん(8位)は,全国的にも生産順位が高くなっています。県の中央部の台地では,もも,なし,ぶどうなどが作られています。県の北部ではりんごがつくられています。

江田島のみかん畑

畜産業(ちくさんぎょう)
 県の北部では,肉牛(にくぎゅう)の飼育(しいく)が盛(さか)んです。広島牛として人気があります。乳牛(にゅうぎゅう)の飼育も行われています。
 また,たまごを産ませるためのにわとりの飼育も盛んで,全国4位の生産量(せいさんりょう)です。

広島牛のマーク

水産業(すいさんぎょう)
 瀬戸内海(せとないかい)では,たくさんの種類(しゅるい)の魚がとれます。イワシやメバルなどの小魚がよくとれ,クロダイやヘダイ、タチウオの収穫量は全国的にも高い数値です。また,カキのようしょくがさかんで,収穫量は全国で1位です。

クロダイ

日本一のカキ

工業(こうぎょう)
 瀬戸内海の沿岸部(えんがんぶ)では工業がさかんです。主な工業として,自動車を中心に,造船(ぞうせん)や船の修理,いんさつ機械,衣類などがあげられます。また,針,やすり,と石,ボール類の生産もさかんです。
 最近では,コンピュータなどに使われる半導体製品(はんどうたいせいひん)の生産がさかんになってきています。
 伝統的な筆や琴,げた,たたみおもての生産もさかんです。

大きな自動車工場

観光(かんこう)
 世界文化遺産(いさん)となっている日本三景(さんけい)の宮島,平和記念公園をはじめ,呉(くれ),尾道,鞆(とも)の浦(うら)などの観光地(かんこうち)やスキー場が多くあり,プロ野球やプロサッカーなどのチームもあることから,日本国内だけでなく,外国からの観光客も多くおとずれています。

福山の工芸品 琴

平和記念公園

 どの産業(さんぎょう)も広島(ひろしま)の気候(きこう)や自然(しぜん),立地条件(りっちじょうけん)に合わせてさかんになってきたんだね。