安芸津町は、「万葉の里(まんようのさと)」と呼ばれる瀬戸内(せとうち)の自然(しぜん)に恵(めぐ)まれた町です。
近年、町内を巡(めぐ)れば、あちこちで「万葉」と名のつくものに出あいます。
町民憲章(ちょうみんけんしょう)にも「美しい瀬戸内の自然と万葉人の心とを受けついできたわが安芸津町」とうたわれており、「万葉」とのつながりが深いことが感じられます。
しかし、小中学生には、そのことはあまり意識(いしき)されておらず「万葉の里」の由来(ゆらい)も知られていないように思われます。
子ども達が利用(りよう)できる郷土資料(きょうどしりょう)が少ないためだと気づいた私たちは、図書館員として、子ども達(たち)にもわかりやすい郷土資料を残したいと考えました。
なぜ安芸津は「万葉の里」と呼ばれるのか、なぜ町民憲章の序文(じょぶん)にまで、「万葉人の心をうけついだ町」と記(しる)されているのか。
受けつがれてきたその思いを、子ども達に伝えたいと思います。