「万葉の里」の万葉とは?

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【祝詞山八幡神社(のりとやまはちまんじんじゃ)の境内(けいだい)にある「万葉の里」案内板(あんないばん)】

万葉集に風早の浦で詠(よ)まれた歌が2首載(の)っとって、そこから「万葉の里」といわれとるんじゃ。まずは、その万葉集のことを調べてみようや。

万葉集とは?
 
いつ頃の歌か・・・
629年(7世紀前半)から759年(8世紀半ば)にかけて約130年間に詠まれた歌が集められている日本最古(さいこ)の歌集です。
 
歌の数は・・・
約4500首が全20巻に収められています。
 
誰(だれ)の歌か・・・
天皇(てんのう)、貴族(きぞく)から防人(さきもり)などいろいろな人達の歌です。
 
誰が編集(へんしゅう)したか・・・
本の編集作業は、785年までに終わったといわれています。誰が編集したかについては、わかっていませんが、大伴家持(おおとものやかもち)が中心になったようだといわれています。
 
歌の種類(しゅるい)は・・・
内容(ないよう)や種類によって、大きく3つに分類(ぶんるい)されます。
 雑歌(ぞうか)・・
 宮廷行事(きゅうていぎょうじ)や自然(しぜん)の変化(へんか)などをよんだ歌
 相聞歌(そうもんか)・・
 恋人(こいびと)や家族、友人を思う気持ちをよんだ歌
 挽歌(ばんか)・・
 人の死をいたみ、悲しみをよんだ歌
 
出典:光村の国語 はじめて出会う古典作品集②(2010)光村教育図書
 

【祝詞山八幡神社の万葉歌碑(かひ)と万葉陶壁(とうへき)】

安芸津で詠まれた2首は相聞歌(そうもんか)で、巻15の遣新羅使(けんしらぎし)の歌なんよ。その、遣新羅使って何じゃろう?