図64 年間降水量の経年変化(青森市:1890~1992)
(イ)一九二二年、一九四七年、一九六六年の降水量極大値を中心とした年間降水量の多雨期がみられ、二〇~二五年の間隔で変動。別に、少雨期は一九〇〇年、一九三〇年、一九六〇年を中心に現われ、三〇年位の変動がみられる。
(ロ)近年は、一九六六年の多雨年から、年間降水量は減少傾向にあって約三〇年の経過になっている。この傾向は夏の雨量にもみられる。また、最近の一九九五年までの各年の降雪量は、七年続きの暖冬で少雪が続いている。これを似た変動期間で区切ってみると、一九六四年~一九八二年の平均年間降水量は、約一四〇〇ミリ。この期間に対し、一九八三年~一九九二年は少雨期に入っていて、平均値が約一二〇〇ミリで、前後の降水量差が約二〇〇ミリと意外に多い値である。
(ハ)しかし、経過年(約三〇年)や変動リズム(二〇~二五年、三〇年)、経年変化からすると現在(一九九五年)は少雨期末期と推定される。