人類は生物学上の分類によると霊長目(霊長類)に属し、現在は地球上において最も進化した動物であるといわれる。C・R・ダーウィン(一八〇九~一八八二)の案出した進化論によると、人類はギボン(手長ザル)・オランウータン・ゴリラ・チンパンジーなど類人猿の仲間であり、約一〇〇〇万年という気の遠くなるような古い時代(地質学でいう第三紀中新世(ちゅうしんせい))にギボンと別離して人類への道を歩み続け、約八〇〇万年前にオランウータンと別れ、五〇〇万年前の第三紀鮮新世(せんしんせい)に入って、ゴリラ・チンパンジーとは異なる進化の道を歩んで、今日の人類へと達したと考えられている。