Kotaka and Noda (1967)の命名による。模式地は、黒石市大川原東方、中野川沿いの崖。中野川を挟んだ南北両岸に分布する。垂直的・水平的な岩相変化に富むが、下部は主として無層理の灰緑色中粒砂岩で代表される。砂岩には、スランプ構造
*29を示す白色酸性細粒凝灰岩の薄層(20~30cm)を挟む。砂岩上位には、Deltopecten peckhami Gabb. を含む暗灰褐色の珪質シルト岩が発達し、さらに上位を厚い火砕岩質砂岩(25~30m)が覆う。この中には真珠岩
*30・安山岩・玄武岩などの細角礫を含むほか、レンズ状の砂岩の薄層や凝灰岩を挟在する。Kotaka and Noda (1967)により、31属40種の貝化石の産出が報告されている。
備考:酒井(1961)、岩井(1965)、酒井ほか(1966)の温湯層の一部と板留層が含まれる。