13.大和沢層※Ⅲ)(おおわさわそう)

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 金谷(1949)の命名による。模式地は、弘前市大和沢の大和沢本流及び深山沢流域。模式地を中心としてほぼ東西に帯状に分布する。岩相は、硬質頁岩*32を主とするが、緑色細粒凝灰岩と互層することが多く、珪藻土岩または珪質頁岩(けいしつけつがん)と互層することもある。栩内川における本層は、主に細粒凝灰岩と珪藻土岩から成り、珪藻土岩中には黒色珪質頁岩の薄層を数枚挟む。弘前市南西の久渡寺山を構成する久渡寺流紋岩(岩井,1965)は、本層の中~下部と指交*33関係にある。珪藻土岩から有孔虫*56、珪藻などの化石を産する(Kanaya,1959)。層厚は模式地で300~250mであるが東西に薄化し、50~100mとなる。
 備考:大沢(1962)の湯口山層・栩内川層は、それぞれ本層の下部・上部に相当する。岩井(1965)の大和沢層にほぼ同じ。