14.大鰐湖成堆積物Ⅷ)(おおわにこせいたいせきぶつ)

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 村岡・長谷(1990)の命名による。模式地は、大鰐町大鰐スキー場付近。大鰐町唐牛(かろうじ)西方、大鰐スキー場付近、弘前市石川南方の3地域に分布する。大鰐スキー場付近では、下部の約50mが巨礫~大磯の亜角礫を多量に含む礫層から成る。礫層の基質*34は淘汰不良の泥・砂・粘土から成り、所々に不明瞭な葉理が発達する。礫種は、阿闍羅山安山岩、虹貝凝灰岩に由来する軽石などから構成される。上部の約20mは、軟弱な凝灰質シルト層から成り、樹木の葉片、酸化した砂鉄の薄層を含む。層厚は20~70m。
 備考:北村ほか(1972)の碇ヶ関層の一部に相当する。