村岡・長谷(1990)の命名による。模式地は、平賀町小国付近。沖浦カルデラ内の南西部に広く分布する。本層は、小国付近でシルト岩が卓越し、そのほかの地点では礫岩が優勢となる。シルト岩は、第四紀層としては固結度が高く、1~10cm単位の板状の層理を示し、所によって細粒砂岩と互層する。礫岩が優勢なところでは、基底部に径5~100cm大の亜円礫
*36を含む無層理で淘汰不良の礫岩が発達する。上部の大部分は、径1~30cm大の亜円礫を含む礫岩から成り、断続的に淘汰不良の極粗粒砂層を挟むため、大柄な層理を示す。層厚は平均40m前後。
備考:岩井(1965)及び小高ほか(1970)の碇ヶ関層の一部に相当する。