25.黒石扇状地堆積物Ⅷ)(くろいしせんじょうちたいせきぶつ)

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 岩井(1980)の命名によるが、ここでは村岡・長谷(1990)の再定義による。模式地は、黒石市高館川上流域。高清水山より北西の丘陵地域に広く分布する。また、黒石市街地におけるボーリング調査から、海水準下約390mまで厚い礫層が存在することが確認されている。八甲田第1期及び第2期火砕流堆積物から成る平滑な火砕流*38台地上に厚く堆積する。岩相は、塊状で淘汰不良の亜円礫層から成り、上記火砕流堆積物に由来する軽石は普遍的に混入する。なお、本堆積物の最上部には赤褐色ロームが堆積する。層厚は稜線部付近で30~50m。
 備考:岩井(1980)の黒石市街地に伏在する扇状地堆積物の主要部分に相当する。