32.住吉軽石流堆積物Ⅴ)(すみよしかるいしりゅうたいせきぶつ)

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 鈴木(1972)の命名による。模式地は、岩木山東麓の住吉付近。古岩木火山丘陵及び山田野段丘面を刻む谷底に分布する。岩相は、粒径5cm以下の白色軽石とその細粉から成り、粒径1cm以下の石質破片を少量含み無層理で溶結していない。また、多量の炭化木片を含む。容積は0.3km3以下である。古期火山扇状地面の形成後に岩木火山から噴出し、東麓に流下して古岩木火山丘陵を刻む谷を通過し津軽平野に広がったものと解釈されている。なお、南東麓の国吉付近にも小規模に分布し、段丘地形を形成している。層厚6m以上。
 備考:山口(1993)は、本堆積物中の炭化物の年代測定(36,000年以上前)と重鉱物組成及びその分布範囲から、十和田火山起源の大不動浮石流凝灰岩に相当すると考えている。