35.大釈迦層Ⅷ)(だいしゃかそう)

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 今泉(1949)の命名によるが、ここでは村岡・長谷(1990)の再定義による。模式地は、浪岡町大釈迦トンネル付近、津軽半島周縁及び弘前盆地東縁に広く分布する。岩相は、主に斜交葉理*57の発達した砂岩から成る。礫岩・礫質砂岩・凝灰質砂岩・シルト岩などを頻繁に挟み、層相は変化に富む。Iwai (1961、1962)及び小高ほか(1970)により貝化石の産出が報告されている。層厚は弘前盆地東縁で最大250m。
 備考: Nomura and Hatai (1935)の大釈迦貝化石層、岩井(1965)の遠手沢層、小高ほか(1970)の大釈迦層から六萬平層(村岡:長谷,1990)を除いたものに相当する。