鈴木(1972)の命名による。模式地は、岩木火山北東麓の十腰内~十面沢付近。伝次森山(151.6m)・御月山(202.3m)・高長根山(172.0m)など、比高90m以下、直径300m以下の小円頂丘として分布する。岩相は、輝石安山岩質の火砕岩または同質溶岩から成り、十腰内石と呼ばれ採石される。赤倉沢から流出した泥流堆積物による流れ山の見方もあるが(一色・大沢,1967)、岩木火山本体を構成する初期の溶岩に類似すること(岩見,1962)、また下部テフラ
*52(黄灰色軽石を主体とする褐色ローム層)に覆われていることから、岩木火山よりはるかに古い噴出物と考えられている。
備考:一色・大沢(1967)の十腰内小丘群に相当する。