52.八甲田第1期火砕流堆積物Ⅷ)(はっこうだだいいっきかさいりゅうたいせきぶつ)

33 ~ 33 / 649ページ
 村岡・長谷(1990)の命名による。模式地は、十和田湖町黄瀬川中流域。黒石市高館周辺及び法峠周辺に若干分布する。岩相は、陸成の弱溶結凝灰岩と、海成の水底火砕流堆積物とから成る。陸成の場合には無層理で、溶結度が極めて低く多量の非溶結部を伴う。K-Ar年代等から65万年前の噴出物と推定されている。黒石市高館付近での層厚は10~15m。
 備考:加藤・田口(1959)の鶴ヶ坂層、藤井(1966、1981)及び三村(1979)の鶴ヶ坂凝灰岩部層にほぼ相当する。